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選挙で同票?!運命の結果はくじ引きに託された…【POTETOリサーチ】

今回の記事では、先日行われた相模原市議選(中央区選挙区)でおきた珍事”について話すつもりですが、まずそもそもメディアで騒がれる「統一地方選」とは何なのか説明したいと思います。

実は地方公共団体の議会の議員又は長の選挙は、その団体が自主的に期日を定めて執行するというのが原則です。
しかし有権者の選挙への意識を全国的に高め、また選挙事務や費用を節減する目的で、4年ごとに行われています。
そのような意図のもと、特例を定める法律によって全国的に期日を統一して行うものを統一地方選挙というのです。

くじ引きで決定⁉

今月7日に行われた相模原市議選の中央区選挙区(定数17、立候補者25人)で珍事が起きました。

なんと、

最下位当選となる17番目の得票数で今宮祐貴氏(34)と松浦千鶴子氏(45)の2人が3158票と同票

になったのです!

このような事態に陥った時、実はくじ引きで決めることが公職選挙法の95条に定められています。

公職選挙法95条2項
「当選人を定めるに当り得票数が同じであるときは、選挙会において、選挙長がくじで定める。」

当選した今宮氏は「仲間にありがとうと言いたい。こんなに1票が重たいとは」と、また落選した松浦氏は「結果は真摯に受け止める。支援してくれた人に感謝している」とコメントしました。

くじ引きで一市議会議員が決まるとは何とも驚きです、、、
今宮氏のコメントの通り一票の重さを感じますね。

くじ引きは過去にも・・・

実は政令市議選では2015年の熊本市議選南区選挙区でもくじ引きで当選者が決まっていました!
その時は定数8の南区に現職と新人あわせて合計11人が立候補。

開票の結果、最後の8人目の議席に現職候補の2人(当時無所属現職の田中誠一氏と民主党現職の田辺正信氏)が4515票の同票となり並びました。
(読売新聞:得票同数、14日にくじで決定…熊本市議選南区

有権者数の少ない地方の選挙ならともかく、政令指定都市で4千票を超える得票が同数となる珍しいケースでした。

他にも得票数が並んだ例として北海道の神恵内(かもえない)村、大樹町(たいきちょう)、遠別町(えんべつちょう)の議会議員選挙で最後の議席に同票の候補者が並んだことがありました。

終わりに

このように同票となるケースは珍しいとはいえ、何度か起こっています。
今回一票の重さと投票することの大切さに気づいていただけたと思います。
しかしこんなに重たく考えず、くじで決まるくらいなら自分で決めてやるというように、軽い気持ちで投票に行くのもいいと思います。

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