ウクライナでボランティア活動した学生に話を聞いてきた!【ZEXTフラットルーム】

4月28日に開催したZEXTフラットルームでは、ゲストとして3月にポーランドでウクライナ支援のボランティア活動に参加し、日本に向けてSNSで現地の情報などを発信していた GU -Get Up- 村山さん福田さんが登場しました!

GUのお二人に、ウクライナ避難民支援のリアルな声をお聞きしました。

GU -Get Up-とは?

ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、2022年3月7日に設立した慶應義塾大学の学生団体です。春休み期間にウクライナ避難民を支援するためにポーランドへ行き、ボランティア活動を行うなど、「実践重視の国際貢献」を掲げています。現地では避難民の方をインタビューするなどして、SNSからの情報を発信もしていました。

また、日本からカイロを持参して配ったり、クラウドファンディングで寄付を募り、支援物資を購入して無償提供したりするなど、精力的に活動をしていました。

現在は慶應義塾大学に対して、ウクライナ・ロシア人学生の受け入れ要求の署名活動を行っています。

ウクライナの子どもたちと福田さん(左上)と村山さん(中央)

ボランティアの経緯・現地での経験

―――なぜ現地でボランティアを?

村山  元々はジャーナリストのつもりでした。でも、現地に行くと、ウクライナから避難してきた人に貢献したいと思い、直接現地でボランティアを申し込みました。

福田  最初は英語のテストもあるし、親も反対していたので積極的ではありませんでした。しかし、日に日に「行かなきゃ」という想いが湧いてきて、行くことにしました。

村山  僕には帰る家があって、大学もある、経済も安定している。一方でウクライナ避難民は帰る家のない人もいる。完璧に彼らのことを理解するのは不可能ですが、少しでも避難してきた人々に対して思いを馳せることが大事だと思いました。そうすることでより良い世界につながるのではないかと。

福田  そして、「相手を理解しようとしたプロセスで得たものが今も生きている」と思っています。

 

ボランティアで大変だったことは?

村山  やっぱり言語が大変でした。ポーランド語やウクライナ語はもちろん話せないので、現地の通訳さんを通してコミュニケーションをとったり、身振り手振りで伝えることを意識したりしました。

福田  あとは二週間、普段と違う環境というストレスのかかった所にいたので、精神的にきつい場面も多かったです。悲惨な状況を直接見た訳ではないですが、お互い違うタイミングで悶々とすることがありました。でも、中学1年生からの仲で信頼していたので、喧嘩とかにはなりませんでした。

村山  最初は「貢献したい!」というエネルギーで動いていましたが、実際には、慣れない環境やウクライナ避難民への感情移入によって猛烈なストレスがかかっていました。一人で座っていたバスで泣いたりもしましたね。

これからの難民支援について考えたい!

―――日本の難民受け入れについてどう思いますか?

村山 「何でもかんでも受け入れるべき」とは言えないです。日本は先進国の中でも英語が通じないですし、難民の方を受け入れる体制が整っているとは言えない状況だからです。ですが、平和主義を掲げるならもっとアクションを起こしてもいいのではないかとも思います。勇気を持って平和主義に貢献していけたらいいと思います。

福田  今回、ポーランドは多くのウクライナ避難民を受け入れていますが、シリア難民の受け入れはあまり積極的ではありませんでした。ウクライナの人々とは文化的にも距離が近いため、受け入れやすかったのだと思います。実際、ポーランドも政府主導ではなく、民間の団体や地域の人の支援の輪という印象でした。

村山  日本にとっても文化は課題の一つになると思います。「電車で電話をしてはいけない」、「エスカレーターは(関東だったら)左に寄る」など生活の中に多くあります。もちろんそれぞれの国の文化は大切です。ですが、机上の空論のように難民受け入れをとらえるのではなく、もっと真剣に話し合っても良いのではないかと思います。また、日本に来てからの労働環境や同じ国のコミュニティの存在など、実際に動かないと見えない問題も多くあるかもしれません。

 

―――より多くの人と共有したいことはありますか?

村山  日本も国際協力をもっと行うべきだと思います。積極的に動くことで世界の中で存在感も増すため、日本が災害や外交面で困った際などに支援が返ってくるかもしれません。

福田  僕は今回のボランティアへ行く前、「なぜポーランドはシリア難民を受け入れなかったのに、ウクライナ避難民は受け入れるのか」と少しモヤモヤしていました。そして、現地でも色々と考えたり、帰ってきてからも考えたりしました。けれども今は、みんなに等しく支援するのがベストだが、できることからやっていくことも重要なのだという結論に達しました。その時得た経験が次に繋がるかもしれないからです。私たちも、今できることから始めてみるのも良いのではないでしょうか?

お話を聞いて

村山さんと福田さんの話を聞いて、日本の国際協力についてもっと活発に話し合っていきたいと思いました。また、避難民を出さないための努力も怠ってはいけないと思いました。

戦争するのが人間なら、平和にできるのも人間です。できることから少しずつ、考えたり、話し合ったり、行動してみたりしませんか?

今回登場してくださった “GU-Get Up-” さんのInstagramはこちらから
https://www.instagram.com/getup.standup_/

 

 

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