【特集】来年から、太陽光パネルが売れなくなる?

あなたの家に、太陽光パネルはありますか?

もし太陽光パネルから生み出した電気を売っておカネにしているのなら、来年から実はもう、売れなくなってしまうかもしれません。

FITの終了で、太陽光パネルを持つ家庭がピンチ?

来年の2019年、10年と定められたFIT(固定価格買取制度)の期限が満了します。FITとは、電気やガスなどのエネルギーの買取価格を法律で定める制度。今まで太陽光発電を持つ家庭は余った電力を販売することができましたが、FITが終了する来年からはもう売れなくなってしまうということになります。

資源エネルギー庁の調査によると、FIT期限切れの住宅数はこれから右肩上がりに上がって行き、2023年には150万件を超えると言われています。

なぜFITには期限制限が?

ではなぜ、FITには期限があるのでしょうか。もともとFITは、再生可能エネルギーの使用を一気に広めるために作られた制度です。期限を設けた理由は「10年前後で設置日の元が取れると見込んだ」からであり、実際に電源構成に占める再生可能エネルギーの割合は6年で約1.5倍の15%となりました。

しかしFITが終了すると太陽光パネルによる売電収入がなくなるので、儲からなくなってしまいます。

こんな時に海外は?ピンチをチャンスにしたドイツの事例とは?

こんな時、どうすれば良いのでしょうか。その答えの一つがドイツにありました。

ドイツの地域エネルギー公社「シュタットベルク」は地域に適した仕組みを整え、持続的なエネルギー循環の仕組みを築きました。それにより大手電力会社をしのいで。国内電力シェアが約4倍になったのです。

日本でも、様々な試みがなされています。

例えばPanasonicは近隣世帯で余った電気を分け合う「仮装発電所」の実証がスタートし、京セラは近隣の余った電気をためて夜間に利用できるシステムを開発しました。今後の動向に注目です。

参考:日本経済新聞「家庭の太陽光に「19年問題」160万世帯分が宙に 」https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30142150W8A500C1MM8000/

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